ブログを始めようと思ったものの、「何について書けばいいのかわからない」とジャンル選びで止まる人は少なくありません。
検索すると「転職は単価が高い」「美容は案件が多い」「金融は稼ぎやすい」といった情報も見つかります。
しかし、アフィリエイト報酬だけを見てジャンルを決めても、自分に書けることがなければ記事を増やしにくいです。
検索上位に大手企業や専門家が並ぶ分野では個人ブログが入り込む余地も考える必要があります。
ブログジャンルは、好きか・稼げるかの2択ではなく、下記の7項目をまとめて確認して決めます。
- 自分の経験を使えるか
- 継続して調べられるほど興味があるか
- 検索する人がいるか
- 紹介できる商品があるか
- 個人ブログでも切り口を作れるか
- 20〜30記事以上へ広げられるか
- 高い専門性を求められる分野ではないか
ASPのA8.netも、アフィリエイトのジャンル選びでは「興味・経験がある」「市場がある程度大きい」「継続的な需要が見込める」という観点を挙げています。
Googleも、検索流入だけを目的に未経験のニッチへ入ることや、多数の異なるテーマの記事を検索流入目的で量産することを、people-first contentを考える際の警告サインとして示しています。反対に、実体験や知識の深さ、サイトに明確な目的や焦点があるかを確認するよう案内しています。
ジャンル選びでは、「検索されそうだから」より自分がそのテーマで読者へ何を提供できるかから考えるほうが整理しやすくなります。
結論|ブログジャンルは7項目で採点すると決めやすい
候補が複数あるなら、感覚だけで1つに決める必要はありません。
下記の表を使って、それぞれ5点満点で採点します。
| 基準 | 1点 | 3点 | 5点 |
|---|---|---|---|
| 経験 | ほぼ未経験 | 少し経験あり | 長く経験している |
| 興味 | 特に興味なし | 調べるのは苦ではない | 普段から調べている |
| 需要 | 検索需要を確認しにくい | 一部検索される | 多数の悩み・検索語がある |
| 商品 | 紹介商品がほぼない | 一部ある | 複数の商品群がある |
| 競合 | 大手・公式ばかり | 個人サイトもある | 独自の切り口を作りやすい |
| 記事展開 | 10記事も思いつかない | 20記事前後 | 30記事以上考えられる |
| 信頼性 | 専門資格等が重要 | 一部慎重な確認が必要 | 実体験を中心に書ける |
35点満点で最も高い候補を機械的に選ぶ必要はありません。
たとえば「商品」は5点でも「経験」が1点なら、本当にその商品を比較・評価できるのか確認します。
「需要」は大きくても「競合」が1点なら、さらに読者を絞れないか考えます。
1項目だけ突出しているジャンルより、複数項目で無理なく点数を取れるジャンルのほうが個人ブログでは扱いやすくなります。
1.自分の経験を使えるジャンルを探す
ブログジャンルを決めるとき、「人に教えられるほど詳しいことなんてない」と考える人もいます。
ここで必要なのは、必ずしも専門家レベルの知識ではありません。
A8.netも、仕事、料理、育児、語学、旅行、資格取得、筋トレなど、実際に体験したことや継続的に経験しているものをジャンル候補として挙げています。
候補を探すなら、下記の5方向から考えてみてください。
仕事で経験したこと
- 営業
- デザイン
- プログラミング
- 接客
- 経理
- 採用
- マーケティング
- 事務
- 製造
- 教育
「会社員の仕事なんてブログにできない」と考える必要はありません。
たとえば事務職でも、
- Excel
- デスク環境
- 文房具
- 時短
- 資格
- 在宅勤務
などへ広げられます。
お金や時間を使ってきたこと
これまで何に継続してお金を使ってきたかを見る方法もあります。
- カメラ
- PC
- コスメ
- 読書
- 旅行
- キャンプ
- ゲーム
- 楽器
- インテリア
- ファッション
長く続けている趣味なら、初心者が迷いやすいポイントや、買って失敗したものまで書けます。
解決した経験がある悩み
昔の自分が検索していたことも候補になります。
たとえば、
在宅勤務になって腰が痛くなった
↓
デスク・椅子・クッション・姿勢を試した
という経験があるなら、「在宅勤務の作業環境」というジャンルへつながります。
自分が一度困ったことは、同じ段階にいる人が知りたい情報を想像しやすいのが利点です。
人からよく聞かれること
「パソコン買うなら何がいい?」
「このソフトどうやって使うの?」
「旅行するときホテルどう決めてる?」
と人から質問される内容も候補です。
質問されるということは、自分では普通だと思っていても、相手から見ると知識差がある場合があります。
これから継続して取り組むこと
すでに詳しいテーマだけが候補ではありません。
- 今から宅建を勉強する
- これから一人暮らしを始める
- 初めて家庭菜園をする
こういった過程を記録する方法もあります。
この場合は「専門家として教える」のではなく、自分で試した過程と結果を正確に残すことを意識します。
Googleも、実際に商品・サービスを利用した経験など、first-hand expertiseが明確に伝わるコンテンツかどうかをpeople-first contentの確認項目にしています。
2.書き続けられる程度の興味があるか確認する
経験があっても、もう二度と調べたくないテーマならブログ運営は苦しくなります。
ブログでは公開したあとも、
- 新しい商品を調べる
- 価格を更新する
- 仕様変更を確認する
- 記事をリライトする
- 新しい検索意図を調べる
といった作業が発生します。
「大好きなこと」である必要はありませんが、半年後もそのテーマについて調べられるかは確認したいところです。
候補に迷ったら、実際に10記事分のタイトルを考えてみてください。
10本考えるだけで苦しいなら、ジャンルが狭すぎるか、自分の関心が薄い可能性があります。
反対に、
- この話も書きたい
- あれも比較できる
- 初心者向けの記事も作れる
と自然に広がるなら、継続しやすい候補です。

3.検索する人がいるジャンルか確認する
自分が詳しくても、検索する人がほとんどいなければSEOから大きなアクセスを集めるのは難しくなります。
ここで見るのは「ジャンル名の検索数」だけではありません。
たとえば「コーヒー」というテーマなら、周辺の悩みまで確認します。
- コーヒーミル おすすめ
- コーヒーミル 手動 電動 違い
- コーヒー豆 保存方法
- コーヒー 酸っぱい 原因
- コーヒー 初心者 道具
検索結果に、
- 比較
- おすすめ
- 使い方
- 違い
- 選び方
- 原因
- できない
- 初心者
など多様な検索意図が存在するなら、記事を広げられる余地があります。
Googleも、検索者が実際に使う言葉をタイトルや主要見出しなどへ置き、ユーザーと検索エンジンが内容を理解しやすい状態にすることを基本事項として案内しています。
検索ボリュームだけで決めない
検索数が大きいキーワードほど簡単に上位表示できるわけではありません。
市場が大きい分野は、競合も多くなる場合があります。
A8.netも、市場が大きいジャンルは商材を見つけやすい反面、人気が高く競合も多い傾向があると説明しています。
そのため、検索数が大きいジャンルを探すより、「自分が書けるジャンルの中に、検索される悩みが十分あるか確認する」という順番で考えます。
4.紹介できる商品があるか確認する
収益目的のブログなら、記事を書く前に商品を確認します。
ブログを30記事書いてから、「このジャンル、紹介する商品がない」と気付くのは避けたいところです。
物販なら、
- Amazon
- 楽天市場
- Yahoo!ショッピング
などで商品を確認できます。
サービス系も含めるならASPで案件を調べられます。A8.netでは美容、グルメ、学び・資格、ファッション、暮らし、エンタメなど複数ジャンルのプログラムが掲載されています。
商品を見るときは、下記の5項目を確認します。
- 読者が実際に必要とする商品か
- 自分が使った経験を出せるか
- 複数商品を比較できるか
- 商品だけに依存せず記事が成立するか
- 販売終了しても別商品へ差し替えられるか
バリューコマースも、アフィリエイト商品選びでは、実際に使ったことがある商品、得意分野の商品、関心がある分野の商品を候補として挙げています。
高単価だけでジャンルを選ばない
1件1万円の商品と、1件500円の商品なら、前者のほうが魅力的に見えます。
しかし、報酬単価だけでは、
- 成約しやすさ
- 競合
- 読者との相性
- 自分の経験
- 法規制
- 記事制作難易度
がわかりません。
「高単価ジャンル=初心者に向いている」とは限らないので、候補を比較する材料の1項目として使います。
5.検索結果を見て「自分が入る余地」を確認する
ジャンル候補が決まったら、実際に検索します。
たとえばガジェットブログを考えているなら、
- ノートパソコン おすすめ
- モニター おすすめ
- キーボード おすすめ
だけを見るのではなく、自分が書こうとしている細かな検索まで確認してください。
見るポイントは下記です。
- 企業サイトばかりか
- メーカー公式サイトばかりか
- 個人ブログも表示されるか
- 上位記事に不足している情報があるか
- 実体験や写真を追加できるか
- 読者をさらに絞れるか
たとえば、
- PC おすすめ
- 在宅勤務 デザイナー モニター
- MacBook 外付けモニター 27インチ
- ワンルーム デスク モニター
このように、利用者や状況を絞れる場合があります。
ジャンル自体を狭くしすぎる必要はありません。
サイト全体はある程度広く持ち、記事単位では読者の状況を細かくする方法でも構いません。
ブログ記事をChatGPTで作る場合は、検索意図の整理から本文・商品紹介まで工程別のプロンプトも使えます。
6.30記事程度までテーマを広げられるか確認する
ジャンル候補が決まったら、記事タイトルを30個ほど書き出します。
公開する必要はありません。
ジャンルとして十分広げられるかを確認するためです。
たとえば「在宅勤務のデスク環境」なら、下記のように分けられます。
デスク
- デスクの選び方
- 狭い部屋向けデスク
- 奥行きの選び方
- 昇降デスク
- L字デスク
椅子
- オフィスチェア
- 腰痛対策
- 座面
- ヘッドレスト
- アームレスト
PC周辺機器
- モニター
- モニターアーム
- キーボード
- マウス
- Webカメラ
作業効率
- デスク整理
- 配線
- 照明
- 集中
- タイマー
実際の悩み
- デスクが狭い
- 肩が疲れる
- モニターが低い
- 配線が邪魔
- 部屋が狭い
ここまで広がるなら、1つのテーマから複数の記事群を作れます。
反対に、
- 商品Aのレビュー
- 商品Aの使い方
- 商品Aの口コミ
くらいしか思いつかないなら、サイト全体のジャンルとしては狭すぎます。
その場合は商品名ではなく、もう一段上のテーマへ広げます。

7.YMYLに近いジャンルは慎重に判断する
初心者がジャンルを決めるとき、検索需要や報酬だけで判断しないほうがいい分野があります。
Googleは、人の健康、経済的安定、安全、社会の福祉などへ大きな影響を与えるテーマをYMYLとして扱い、こうしたテーマでは強いE-E-A-Tに合致するコンテンツをより重視すると説明しています。
たとえば、
- 医療
- 健康
- 投資
- 税金
- 法律
などです。
これらについて一切書いてはいけないという意味ではありません。
しかし、
- この薬を飲めば治る
- この投資なら稼げる
- この方法なら税金を払わなくていい
と個人ブログで安易に断定するのは避けます。
副業ブログでも税金や法律へ触れる場面があります。その場合は国税庁や公正取引委員会などの一次情報へ戻り、自分で判断できない部分は専門家への確認を案内します。
A8.netも、金融や美容・ヘルスケアなどを扱う際には、関連法令を守ったコンテンツ制作と深い理解が必要だと案内しています。
初心者が最初のブログを作るなら、自分の実体験を出しやすく、重大な判断を読者へ要求しないテーマのほうが扱いやすいでしょう。
「稼げるブログジャンル」を探す前に確認したいこと
検索すると、「稼げるジャンルランキング」のような記事も見つかります。
しかし、ジャンル単体で収益が決まるわけではありません。
たとえば同じ旅行ブログでも、
- 全国の観光地をAIでまとめただけ
- 毎月一人旅をしている会社員が、実際に泊まったホテル、使ったバッグ、失敗した旅程を掲載
では、作れる情報が違います。
Googleも、検索目的だけで未経験のニッチへ参入することや、他サイトの内容を要約しただけで独自価値を加えないコンテンツを警告サインとして挙げています。
ジャンル名から「稼げるか」を判断するより、下記の組み合わせで考えます。
経験 × 読者の悩み × 商品 × 検索需要
4つが重なる場所を探します。

雑記ブログと特化ブログはどちらがいい?
ブログには、複数テーマを扱う雑記型と、テーマをある程度絞る特化型があります。
SEO目的なら「絶対に1ジャンルだけでなければならない」というGoogleのルールはありません。
一方、Googleはサイトに明確な目的や焦点があるかをpeople-first contentの確認項目として挙げ、多数の異なるテーマの記事を検索流入目的で作っていないかも確認するよう案内しています。
そのため初心者なら、「1つの中心テーマ+関連する2〜3テーマ」くらいから始める方法が扱いやすいです。
たとえば、
中心:
在宅勤務
関連:
PC周辺機器
仕事効率化
デスク環境
なら、読者像が大きく変わりません。
一方、
- 在宅勤務
- 韓国旅行
- ダイエット
- ゲーム攻略
- 投資
を同じ比重で扱うと、誰向けのサイトなのか整理しにくくなります。
「雑記か特化か」という名前より、同じ読者が続けて読みたくなるテーマかで判断してください。
ジャンルが決まらない人向け5ステップ
候補が多すぎる場合は、下記の5ステップで絞ります。
経験・趣味・悩みを10個書く
例:
- Webデザイン
- 一人暮らし
- 読書
- PC
- 料理
- カメラ
- 転職経験
- 英語
- 国内旅行
- ゲーム
この時点ではSEOを考えなくて構いません。
各候補で10記事ずつ考える
10記事すら思いつかない候補を外します。
検索結果を確認する
実際に検索し、
- どんな人が検索しているか
- 企業ばかりか
- 個人サイトもあるか
- 自分なら何を追加できるか
を確認します。
商品を10個探す
Amazonや楽天市場などで、読者が買いそうな商品を10個探します。
10個まったく見つからない場合は、物販アフィリエイトとの相性が弱い可能性があります。
サービス系まで扱うならASPも確認します。
7項目を採点する
最後に冒頭の7項目を5点満点で採点します。
候補が、
- ガジェット:29点
- 旅行:24点
- 投資:17点
なら、ガジェットを中心に始める、といった決め方ができます。
数字は絶対的な評価ではありません。
「なんとなく稼げそう」で決めないための比較材料として使います。
「自分しか書けないテーマ」を探さなくていい
ブログジャンルを考えていると、
「もう誰かが書いている」
「自分より詳しい人がいる」
と候補を全部捨てたくなることがあります。
でも、誰も書いたことがないジャンルを見つける必要はないと思っています。
同じMacBookを使っていても、大学生と映像制作者では知りたいことが違います。
同じ一人暮らしでも、20㎡のワンルームと50㎡の部屋では選ぶ家具が変わります。
テーマ自体が同じでも、誰が、どんな状況で、何に困っているかまで一致するとは限りません。
「世界で自分しか知らない情報」を探すより、自分が実際に経験したことを、同じ状況にいる人へ具体的に渡せるテーマを探す。
個人ブログなら、そのくらいの考え方で十分だと思います。

ブログジャンルの決め方に関するよくある質問
ブログジャンルがどうしても決まりません
まず「稼げるジャンル」から探すのをやめ、仕事、趣味、お金を使ってきたこと、解決した悩みから10候補を書き出してください。
その後、経験・需要・商品・競合・記事展開などを比較します。
ブログに限らず、副業そのものが決まっていない場合は、自分に合う副業を3つの質問から絞る方法も参考にしてください。
興味があるジャンルと稼げるジャンルならどちらを選ぶ?
どちらか一方ではなく、重なるテーマを探します。
興味はあるが商品がまったくないテーマなら収益化方法を別に考える必要があります。
商品は多くても関心がなく、実体験もないテーマなら記事制作が難しくなります。
専門知識がなくてもブログを書けますか?
書けます。
一方で、専門家でないのに専門家として断定する必要はありません。
初心者として試した過程、商品を使った記録、失敗した内容など、自分が確認できる情報から始めます。
ジャンルは途中で変えてもいい?
変更できます。
10記事程度書いてみて、検索需要が想定より少なかった、商品を紹介しにくかった、自分が続けられなかったとわかる場合もあります。
近いテーマなら新しい記事群を増やし、サイト全体の中心を少しずつ調整する方法もあります。
1ブログで複数ジャンルを書いてもいい?
関連性の高いテーマなら問題ありません。
たとえば「在宅勤務」「PC周辺機器」「仕事効率化」は同じ読者が読む可能性があります。
ジャンル数より、誰向けのサイトなのか説明できるかを確認してください。
初心者におすすめのジャンルは?
全員共通のおすすめジャンルはありません。
自分が経験したことがあり、一定の検索需要と紹介商品があり、継続して記事を作れるテーマが候補です。
「初心者だからこのジャンル」と決めるより、今回の7項目で自分の候補を比較してください。
副業ブログを開設するところから収益化までの全体像を先に確認したい場合は、「副業ブログの始め方」から読むと流れを整理できます。
まとめ|ブログジャンルは「経験×需要×商品」で絞る
ブログジャンルを決めるときは、「一番稼げるジャンル」を探すのではなく、下記の7項目を確認します。
- 自分の経験を使えるか
- 継続して調べられるか
- 検索需要があるか
- 紹介できる商品があるか
- 個人でも切り口を作れるか
- 20〜30記事以上へ広げられるか
- 高度な専門性が必要な分野ではないか
候補が複数あるなら、それぞれ採点し、実際に10〜30記事分のタイトルを作ってみてください。
記事案が自然に広がり、同じ読者が続けて読めるテーマが見つかったら、そのジャンルからブログを始めます。
Googleも、実体験や知識を示せること、サイトに明確な目的や焦点があることをpeople-first contentの確認項目として挙げています。
検索されること、自分が書けること、収益につながること。
この3つが重なる場所を探すのが、ブログジャンルを決める基本です。


