副業で提供したいサービスは決まった。サンプルも作った。
ところが、いざ仕事を受けようとすると、
「どこで募集すればいいんだろう」
「SNSに『お仕事募集中』と書くだけでいい?」
「ホームページまで作らないとダメ?」
と、急に進め方がわからなくなることがあります。
この段階で必要なのは、立派なホームページではありません。
「何を頼めるのか」「いくらくらいなのか」「どう依頼すればいいのか」を相手が確認できる場所です。
Webサイトでも、noteの記事でも、スキル販売サイトの商品ページでも構いません。
副業で仕事を受けるなら、まずは依頼を検討している人が判断できる材料を1か所にまとめましょう。
副業で仕事を受けるなら「依頼できるページ」を用意する
SNSに、
「デザインできます」
「動画編集の仕事を募集しています」
と書けば、自分が仕事を受けていること自体は伝わります。
問題は、その先です。
依頼を検討する側は、仕事内容だけでなく、料金、実績、納期、依頼方法なども確認したうえで問い合わせるか判断します。
フリーランス向けホームページでも、プロフィール・実績・サービス内容・料金などは代表的な掲載項目として挙げられています。
情報がSNSの過去投稿や複数のページに散らばっていると、依頼者自身が探さなければなりません。
そこで役立つのがサービス紹介ページです。
サービス紹介ページといっても、大掛かりなWebサイトを作る必要はありません。
たとえば、
- バナー制作を受け付けるココナラの商品ページ
- イラスト依頼についてまとめたnote
- 動画編集の料金や実績をまとめた1ページ
- 自分のWebサイトに作った「お仕事のご依頼」ページ
でも役割は同じです。
必要なのは豪華さではなく、依頼する前に知りたい情報がまとまっていることです。
サービス紹介ページを作る方法は3パターン
副業を始めたばかりなら、独自サイトを持つことにこだわらなくても構いません。
使いやすい方法は、大きく3つあります。
| 方法 | 向いている人 | メリット | 気になる点 |
|---|---|---|---|
| スキル販売サイト | 初めて仕事を受ける人 | 出品・問い合わせ・決済などをまとめやすい | 手数料や各サービスのルールがある |
| noteなどの記事 | SNSから依頼を受けたい人 | 文章と画像だけでページを作りやすい | 問い合わせや決済は別に用意する |
| 自分のWebページ | 継続して仕事を受けたい人 | 掲載内容や見せ方を自分で決められる | 作成・管理の手間が増える |
初めてならスキル販売サイトでもいい
まだ自分のサイトを持っていないなら、ココナラやSKIMAなど、自分のサービスを出品できる場所を使う方法があります。
商品ページの形式が最初から用意されているので、
- サービス内容
- 料金
- 納期
- オプション
- 実績やサンプル
などを順番に入力していけば、仕事を受け付けるページを作れます。
独自サイトを作る技術がなくても始められるのが利点です。
一方で、販売手数料や禁止事項などはサービスごとに異なります。登録前に最新の利用規約と料金を確認してください。
★
SNS中心ならnoteなどにまとめる方法もある
XやInstagramなどから仕事を受けたい場合は、サービス内容を1記事にまとめてプロフィールからリンクする方法もあります。
「こんな仕事を受けています」
「料金はこちらです」
「過去の制作物はこちらです」
「ご依頼はこちらからお願いします」
など必要な情報をまとめておけば、SNSプロフィールだけで説明するより詳しい情報を渡せます。
問い合わせはメールやフォーム、決済は銀行振込やオンライン決済など、別途用意します。
継続するなら自分のWebページも候補になる
仕事を継続して受けるようになったら、自分のWebサイトにサービス紹介ページを作る方法もあります。
自分のページなら、
- 制作実績
- プロフィール
- サービス内容
- よくある質問
- 問い合わせフォーム
などを自由につなげられます。
フリーランスのホームページは、経歴やスキル、実績などをまとめて見せる営業ツールとして利用できます。
最初から何ページも作る必要はなく、依頼受付に必要な情報だけをまとめた1ページからでも始められます。

サービス紹介ページに載せたい8項目
サービスページを作る場所が決まったら、中身を考えます。
最低限、以下の情報を確認できる状態にしておきましょう。
- 誰向けのサービスなのか
- 何を依頼できるのか
- 納品されるもの
- 料金
- 実績・サンプル
- 納期と修正条件
- 依頼から納品までの流れ
- 問い合わせ方法
ここから、それぞれ書き方を整理します。
誰向けのサービスなのか
最初に「何ができる人か」だけを書くより、誰のどんな依頼を受けているのかまで書くと内容が伝わりやすくなります。
たとえば、
バナーデザインを制作します。
だけでは、対象が広すぎます。
SNS広告やWebサイトで使用するバナーを制作します。
素材支給の制作から、掲載内容を相談しながら進める案件まで対応しています。
とすると、依頼できる範囲が見えてきます。
「私は○○ができます」だけで終わらせず、依頼者が自分の用途に当てはめられる文章にします。
何を依頼できるのか
対応内容は具体的に書きます。
- デザイン
- Webデザイン
- 広告バナー
- SNS投稿画像
- YouTubeサムネイル
- LPデザイン
- Webサイト用画像
などです。
「デザイン全般」のように広く書きすぎると、何を頼めるのか判断しにくくなります。
対応していない内容が明確なら、それも書いておくと問い合わせ後の行き違いを減らせます。
何が納品されるのか
意外と抜けやすいのが納品物です。
画像制作なら、
- PNG、JPGなどの拡張子
- PSDやAIなどの編集データを含むか
動画なら、
- MP4
- サムネイルの有無
- プロジェクトファイルを含むか
文章なら、
- Word
- Googleドキュメント
- WordPress入稿の有無
などを明記します。
依頼者にとっては、「何をやってくれるか」と同じくらい「最終的に何を受け取れるか」が重要です。

料金
料金を決められるサービスなら、できる範囲で目安を載せます。
たとえば、
SNSバナー制作:5,000円〜
YouTubeサムネイル:4,000円〜
LPデザイン:内容を確認後にお見積もり
という書き方です。
案件ごとの差が大きく、一律料金を決められない仕事もあります。
その場合は「要相談」だけで終わらせず、
内容・ページ数・納期を確認したうえでお見積もりします。
など、何によって料金が変わるのかを書いておくと親切です。
料金がまだ決まっていない場合はどうする?
副業を始めたばかりだと、「いくらにすればいいのかわからない」という問題も出てきます。
無理に固定価格を決める必要はありません。
たとえば、
基本料金:5,000円〜
内容により個別にお見積もりします。
という書き方もできます。料金を公開したくない場合も、
ご依頼内容を確認後、お見積もりをご案内します。
と書き、見積もりに必要な情報を併記しておきます。
「料金はDMで」の一言だけより、問い合わせ前に判断できる材料を残しておいたほうが親切です。
実績・サンプル
仕事を頼む側が判断しやすいのは、やはり実物です。
デザインなら制作物、ライターなら記事、動画編集なら動画を見せます。
実績がない段階では、架空案件を想定して自主制作した作品でも構いません。
ここで大切なのは、自主制作を実案件のように見せないことです。
「自主制作」「サンプル制作」と書いて掲載します。
実在しないクライアント名や架空の受注実績を作る必要はありません。
実績ゼロなら、実績の代わりに「このクオリティーのものを作れます」と示せるサンプルを用意すれば、依頼者は判断材料を持てます。
納期と修正条件
制作系の仕事では、下記を決めておくと後のやり取りが楽になります。
- 通常の納期
- 修正回数
- 急ぎ対応の可否
たとえば、
通常は素材受領後5営業日程度で初稿を提出します。
基本料金には2回までの修正を含みます。
といった形です。
「何度でも修正します」と安易に書くと、想定以上に作業量が増える場合があります。
対応範囲は依頼前に伝えておきましょう。
依頼から納品までの流れ
初めて依頼する側は、「問い合わせた後に何が起きるのか」も気になります。
複雑にする必要はありません。
たとえば、
- フォームまたはメールから問い合わせ
- 内容確認
- 見積もり・納期の提示
- 双方合意後に制作開始
- 初稿確認・修正
- 納品
- 支払い
と書くだけでも流れがわかります。
前払い・着手金・納品後払いなどを採用する場合は、支払いのタイミングもここで示します。
問い合わせ方法
サービス説明が充実していても、連絡先がわからなければ依頼できません。
ページの最後には、実際に確認している窓口を載せます。
- 問い合わせフォーム
- メール
- スキル販売サービスのメッセージ
- 仕事用SNSのDM
複数用意する必要はありません。
普段確認している窓口を1つ決め、「依頼はこちら」と迷わず進める状態にしておきます。
サービスページを作っただけでは仕事は来ない
ここは勘違いしやすいところです。
サービスページは、仕事そのものを自動で連れてくる装置ではありません。
ページを公開した後は、見てもらう導線が必要です。
たとえば、
- SNSプロフィールに掲載する
- 仕事に関する投稿からリンクする
- ポートフォリオからリンクする
- 問い合わせを受けたときに案内する
- メール署名に入れる
などです。
スキル販売サイトを利用する場合は、サービス内検索から見つけてもらえる可能性もあります。
自分のWebサイトへ掲載した場合も、公開しただけで検索流入が生まれるとは限りません。
SNSや既存ページからリンクし、実績や内容を更新しながら育てます。

依頼につながりにくいサービスページの例
作った後は、以下に当てはまっていないか確認してください。
「何でもできます」になっている
できる仕事を増やしすぎると、得意なことが見えなくなります。
「デザイン全般」より、「広告バナー・SNS画像・サムネイル制作」のほうが依頼内容を想像しやすくなります。
料金の情報がまったくない
固定料金を出せない場合でも、見積もり制であることは書けます。
依頼後に初めて料金の決まり方を知る状態は避けたいところです。
実績だけ並べてサービス説明がない
ポートフォリオとサービス紹介ページは役割が違います。
作品を見せるだけでなく、「この人に何を頼めるのか」まで伝えます。
問い合わせ先が見つからない
問い合わせボタンがページ最下部に1つだけあり、そこまで読まないと連絡できないケースもあります。
長いページなら、途中にも問い合わせへのリンクを置いて構いません。
情報が古い
料金、受付状況、納期などが変わったら更新します。
受付停止中なのに「受付中」のまま残っていると、依頼者にも自分にも余計なやり取りが増えます。
最初から立派なサイトを作る必要はない
副業を始める段階で、サイト制作そのものに何週間も使う必要はないと考えています。
依頼者が知りたいのは、サイトに凝ったアニメーションが入っているかではなく、
「自分が頼みたい仕事に対応しているか」
「どんなものを作ってくれるか」
「予算に合うか」
「安心して依頼できそうか」
という部分です。
最初はスキル販売サイトでも、noteでも構いません。
仕事が増えて掲載したい実績や情報が増えた段階で、自分のWebサイトへ移す方法もあります。
サービスページの目的は、立派に見せることではなく、依頼するまでの迷いを減らすことです。
副業のサービス紹介ページに関するよくある疑問
実名や顔写真は必要?
必須ではありません。
活動名で仕事を受けている人もいます。
一方、業務内容や取引相手によっては本人情報の確認が必要になる場合があります。
公開プロフィールと、契約・取引上必要な情報は分けて考えましょう。
実績ゼロでもページを作っていい?
問題ありません。
自主制作のサンプルを用意し、「自主制作」と明記して掲載します。
仕事を受けてから実績ページを作るのではなく、依頼前に自分のスキルを判断できる材料を用意しておきます。
料金は必ず公開したほうがいい?
一律料金を決められる仕事なら、目安があると判断しやすくなります。
案件によって作業量が大きく変わる場合は、「○円〜」「個別見積もり」でも構いません。
自分のホームページは必要?
最初から必須ではありません。
スキル販売サイトや既存の投稿サービスで依頼受付ページを作る方法もあります。
継続して仕事を受け、実績やサービスが増えてきたら、自分のWebサイトを持つ意味も大きくなります。
まとめ|仕事を受けたいなら、まず「依頼できる状態」を作る
副業で仕事を受ける準備として必要なのは、SNSで何度も「仕事募集中」と投稿することだけではありません。
依頼を検討する人が、
- 何を頼めるのか
- 料金はいくらか
- どんなものを作れるのか
- いつ納品されるのか
- どう依頼するのか
を確認できるページを1つ用意します。
場所はスキル販売サイトでも、noteでも、自分のWebサイトでも構いません。
ページができたら、SNSやポートフォリオからつなぎ、問い合わせを受けたときに案内できる状態にしておきます。
「仕事をしたい」から「実際に依頼できる」へ変える。
副業の準備では、この差が意外と大きいものです。

